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月別アーカイブ: 2023年5月

燃料ポンプ5

スカイラインGTRに使用されている燃料ポンプには、

ローラーベーン方式が採用されています。

通常のベーン方式の燃料ポンプは、

回転する中央部分から遠心力で仕切り板が外側に飛び出し、

円形の部屋を内側で区切り燃料を次々と圧送しますが、

スポーツカー、特にターボエンジンなどでの

マニホールド圧が高く大きな燃圧が必要とする場合、

燃圧を上げるために回転速度を上げる事で、

板が摩擦に負け消耗したり破砕するリスクへの対策として、

板の代わりにローラーを使用した構造が

ローラーベーン方式です。

 

以前、壊れた燃料ポンプを分解し、

内部を見ながら

「これがローラーベーンかぁ・・・。なるほどローラーだ!」

と感慨深く見た事があるのですが、

なぜ・・・写真を撮影しなかったか・・・・・

後悔しています・・・・。

アキュムレーターは真っ二つに切断したのですが・・・・

 

ローラーベーン方式は、高い燃圧を得やすいメリットがありますが、

デメリットの1つは、作動音が大きい事です。

通常のベーン式では、

消耗が進むとエンジンを始動できない燃圧まで急激に低下し、

エンジンが停止するのに対し、

ローラーベーン式では、ぎりぎりまで頑張ってエンジン始動が可能な場合が多いです。

なんとか走れてしまうのですが、

これが現状離脱の意味ではメリットでも、先の事例のように

燃圧が加給圧に負けインジェクターが開いても予定の燃料が噴射されない状態

希薄燃焼が発生する可能性が高く、

高回転、高ブーストでの走行が続いた場合、

空気不足で燃焼されずに残ったガソリンが

気化熱で燃焼室の温度を下げるガス冷却の効果が減少し、

エンジン破損のリスクを上げるデメリットがあります。

 

「燃費が良いのです!」

 

高い圧縮が維持されたエンジンで

中低速だけを使ったスムーズなアクセル操作での

ゆっくり運転の場合での実現であれば良いのですが、

燃料ポンプが消耗し希薄燃焼になっているケースも多いようです。

燃料が少ない場合、

ガス冷却の現象による高温燃焼の場合、

高回転では異常にパワーが出る場合があります。

「壊れる前のエンジンは速い!」には、

このような理由があるのかも知れません。

 

(続きます)

 

 

燃料ポンプ4

アテーサET-Sの圧力スイッチ、

日産では生産中止の油圧を検知する部品から

4WDを調整するためのフルードが漏れる故障の発生頻度が

激上がりです。

リアデフ付近から、オイルがボタボタと漏れ

メーターに4WDの警告ライトが点灯したら

その可能性が高いです。

↑これですが・・・

これをメーカーが普通の価格で販売してくれると

とっても楽だったのですが、生産中止との回答で、

代替えの手段の模索がスタートしました。

当初は同様の機械式スイッチを使用する方法で検討したのですが

精度、耐久性と、取り付け部に対しての負荷などで断念、

スイッチ部を電気式センサーに変更し

電子回路で調整するシステムに至りましたが、

「使えるセンサー」を探すのが大変でした。

圧力、精度、耐候性、耐久性での条件は必須で、

詳しい皆さんに電話をかけまくり、

ネットで、条件を変えながら検索した後、

実に好条件のセンサーを発見し、

飛びあがるくらい喜びました!

 

「おお!」 (ゴルゴ13が依頼を承諾した際の依頼者 風)

 

想定よりも安く、安心の国産品、

センサーでは有名な長野県メーカーです。

 

数十個、まとめ購入でキープしておこう!

ネットだけでは不明な情報と注文方法の問い合わせで

メーカーに直接電話してみたところ

「数年前に生産中止になっています・・・」と・・、

そのような回答がありました。

 

?!

 

ネット上で多数販売されているのはどこかの在庫品?

であれば・・・逆にレア品かも知れません。

 

インターネットで販売されているのをお伝えすると、

先方も調べたらしく、

後日、コピー品との連絡がありました。

正常に動くのであれば、

コピー品でも良いのですが、その保証は無く、

メーカーの刻印までそっくりのセンサーなど

信用できるわけがありません。

先のBNR32に使われていた燃料ポンプの事案もあり

最適そうなセンサーの使用は断念し、

某自動車メーカーのセンサーを流用するに至ったのですが、

製品刻印までそっくりの信用できない製品が横行するとは・・・・

悪意と無責任が混在したような状況には、

とにかく注意が必要です。

特に燃料ポンプのようなエンジンの耐久性に直結する部品は、

コスパを目指すとリスクが跳ね上がります。

 

 

(続きます)

鬼滅

「鬼滅の刃、刀鍛冶の里 編」が始まりました。

本を読破しているのでストーリーは知っているのですが

映像のすばらしさと、読んだ記憶が重なり感動です。

毎週、日曜日の夜が楽しみになっています。

 

最初の鬼滅ブームの頃は本の購入が至難でした。

ネット上では、コンプリートで販売されていましたが

定価よりも高額で、まるでヘリテージ状態・・・。

いや・・・

ヘリテージは生産中止品の再販だから

ある意味では良心的で助かる存在っですが、

一般に売られている本の希少さを値段に乗せるのは、

何か違うような・・・・。

屈して買うのはくやしさが大きく、

休日、本屋さんを網羅し、コンプリートした事がありました。

達成感がすばらしかったです。

 

当時、流行ったのは

炭治郎の羽織の市松模様、

江戸時代、人気の歌舞伎役者の佐野市松が市松模様の羽織を着用し

流行した歴史がありますが、

鬼滅の刃が無かったら、その情報は知りえませんでした。

 

世の中で、「鬼滅」の言葉が多く聞かれた頃、

旧店舗のあった廿日市市地御前は漁港の近くの堤防で、

釣りをしていた白髪のおじいさんが、

この市松模様のジャケットを着用していました。

 

さすがに・・・・

炭治郎リスペクトでは無いだろうなぁ・・・・

でも・・・

この時期に市松模様は、

そのように思われても仕方ないなぁ・・・と

傍らのクーラーボックスの文字には、

 

無限黒鯛

 

そちら側の人でした。

間違いない。

連休雑感

5日間も自堕落に生きてしまうと

精神の崩壊に反比例するように体重が増えます。

「休みたいなぁ・・・」と思っている内が華なのかも知れません。 (笑)

 

一般道なども含めて車が多い連休の風景を見ながら、

「すごいなぁ・・・」と思いました。

 

最近の自動車はコンピューターで動いています。

自動車用のコンピューターに使われる部品は、

一般の工業用に比べると耐熱温度が高く耐久性が高いのですが、

コンピューター内部の部品、

マイコンなどの半導体、抵抗、コンデンサー、

基盤を構成している導通部分、ハンダなど

それでも、ひとつでも壊れてしまうと

車に不調が発生し、最悪、エンジンが停止します。

一台分では、1万を超えた数と推測されますが、

それらがすべて正常に働き、

その状況下で渋滞が発生するほど多くの車が普通に動いている様子は、

まったく見事と思います。

 

製品の精度と耐久の均一したレベルの高さ、

これを当たり前と思えるのは、

すごいですね。

 

雑感でした。

燃料ポンプ3

同じBNR32のセッティングで

同様に空燃比が数値に反映しないケースがありました。

セッティングには燃料ポンプの正常な性能が前提のため、

事前でのお問い合わせの際、オーナーさんから、

「[4L/分]の燃料ポンプに交換済みです!」

と確認済みでした。

前回とは違い、

詳しい人と一緒にご自分で作業をされたそうですので

前回のような「交換しました詐欺」ではありませんが、

また・・・インジェクターの噴射時間を増やしても

ブースト時に空燃比に変化がありません。

 

恒例、試行錯誤が始まる中、

少し気になったのが[4L/分] です。

この表現は、詳しい人のものです。

 

燃料ポンプの吐出量について

4L/分は、一分間で4Lの燃料を送り出せる意味です。

馬力と燃料ポンプの性能には密接な関係があり、

燃焼効率や燃料経路等での圧力損失等で誤差はあっても、

自分が目安にしている簡単な計算式では、6気筒の場合、

吐出量(ml/分)÷気筒数(6)=最大馬力 です。

 

オーナーさんの説明のあった燃料ポンプでは、

4L=4000ml ですので、

4000÷6=666

内部での圧力損失等で20%程度の余裕を考えても、

666×0.8=532.8

インジェクター容量等、他にも影響はありますが、

数値的には十分足りるはずです。

(この数式、多くの条件を曖昧にしていますので、あくまで目安です)

 

どうしても気になったのは、[4L/分]の表現です。

「燃料ポンプのメーカーはどこでしょう?」

「ヤフオクで購入したので不明です。数値の記載はありました。新品です。」

 

メーカー不明・・・・

「ニスモ」「サード」「デンソー」「トーメイ」「HKS」などを期待していたのですが

これは・・・・燃料ポンプに原因がありそうな気がしてきました。

 

前回と同じく、

効果が無かったら元に戻すお約束で燃料タンクを開けてみると

見た事の無い形状の燃料ポンプがハリガネで固定されていました。

本体に、製造刻印なども皆無、

なぞの燃料ポンプ。

在庫のニスモ製を装着し走行してみると

 

秒で完全復活!  (ドッキリGP 風)

 

不可思議な燃料ポンプは、

「金色の円筒、薄いゴールドのポンプ、知らないですか?」と、

あちこちに電話で、

分かりにくい表現で問い合わせしてみると

どうやら中国製らしい・・・という説が・・・。

らしい・・・・

らしいで中国に責任を押し付けてはいけないのですが・・・。

 

1万円以下のお買い得価格だったそうです。

 

常連さんで中国の人が数名いらっしゃいますが

皆、人格者で日本が大好きです。

知り合いで、清掃等の手間のかかる作業を請けている

中国系の会社がありますが、

丁寧で安く、高評価です。

「中国」=「怪しい」とは思っていませんので。

 

(続きます)

燃料ポンプ2

BNR32のセッティングで、

ブースト0.8kg/cm2を超えたくらいから空燃比が薄く、

プログラムの数値を変更してもまったくそのままの状態で悩んだ事があります。

 

なぜ?

 

オーナーさんのお話では、

燃料ポンプもフィルターも交換済みとの事。

体感では正常に走行できるのですが、

以前から気になっていた言葉を思い出しました。

 

「ぼくのGTR、燃費が良いのですよ。10km/Lはいきます!」

 

日常的にゆっくり運転で

走行距離も短い車両なので圧縮が高く良好・・・・、

それにしても燃費が良すぎ。

そして、セッティング中に思っていたのはトルクが小さい事でした。

これは、やはり燃料ポンプかフィルターが怪しい・・・。

そこで、ポンプとフィルターの交換時期と

ポンプの製造メーカー、吐出量などの情報をお尋ねしたところ、

車輛を中古で購入した際に「交換済み」との口頭での説明で

記録簿も無く、実は詳細は不明でした。

 

これは・・・怪しい・・・・。

 

そこで、修理とテスト兼ねた燃料ポンプ交換のご提案、

効果が無ければ元に戻し工賃も無料で大丈夫。

ポンプやフィルター不良での燃圧低下が原因であれば

これ以外での解決方法はありません。

 

BNR32の燃料ポンプはガソリンタンクの底部に取り付けられています。

稀に作業をしようとフタを緩めるとガソリンがあふれる事があります。

直前に、給油口ぎりぎりまでガソリンを入れたケースで、

「恐怖」「汚れ」「もったいない」が並走します。

参考まで・・・、ステージアにRB26DETTが搭載された260RSは、

ガソリンタンクには、BNR32用が使用されています。

そのため、燃料ポンプもBNR32用です。

 

早速、燃料ポンプを取り外したのですが、

見るからに古い・・・・。

燃料ポンプには、ガソリンを吸い込むフィルターがありますが、

それが、真っ黒でした。

「俺は疲れているんだよ・・・」と話しかけているような風貌

間違いなく新品とは違う状態、

早速、交換しました。

 

これまでの苦労を無視するように瞬時で改善。

空燃比の改善のためにテストを兼ねての数値が入力されていたため、

高回転、高ブースト時では、マフラーから黒煙が目視できる状態に復帰し、

そこから数値を薄い方向に変更、

ノッキングデーターもノックセンサーのグラフ化で確認、

完了に至りました。

 

一度捜索があった場所に隠れるのは

ドラマなどでの犯人の常とう手段ですが、

まさにそれです。

 

(続きます)

燃料ポンプ1

数年前、

シルビアS15ターボ用の純正燃料ポンプの価格が大幅値上げ、

しばらくの後、

BNR32用の純正燃料ポンプも約5倍に高騰しました。

保管、生産設備の維持等もあり、

仕方ない事情は分かるのですが、この金額差はすごい。

 

しかし、当時は、それほど慌てませんでした。

なぜなら、裏技として「ニスモ製の選択」があったからです。

純正がそれほど高騰してもニスモ製は変わらずの5万円強、

ディーラー整備の選択肢だけでのオーナーさんは、

この方法を知らない人もいるのだろうなぁ・・・と

勝手に同情していました。

ちなみに、ニスモ製は純正比べて1.25倍の燃料吐出量があり、

「このまま使っても大丈夫?」

吐出量が1.25倍であれば燃料も1.25倍噴射され

燃費の悪化やプラグのかぶりが発生しない?

そのような質問をするオーナーさんは

 

知識があります!

 

ニスモ製燃料ポンプを純正代替で使用するのは、

こちらの経験則ですが、基本的には大丈夫です。

テストでの測定でも、空燃比の変化はありませんでした。

燃料ポンプが作った圧力は、

マニホールドの圧力に対し常時調整され

インジェクターの動作時間と噴射量の関係が変化しないようになっています。

例えば、燃料の圧力(燃圧)が1kg/cm2の時、

マニホールドにブースト1kg/cm2の圧力がかかっている場合

燃料は気圧と相殺されインジェクターが開いても

まったくマニホールドには噴射されませんが、

アイドリング時の負圧状態では、

燃圧など無くても吸い出されるように燃料は吹き出します。

そこで、フューエルレギュレーターという部品が、

(↑このような部品ですが・・・)

燃料をスルーしたり、止めたりを行い、

マニホールド圧に対して、

リアルタイムで燃圧を調整しています。

そのため、燃料ポンプが少し圧力を上げたとしても

余分にガソリンタンクに戻し調整される事になります。

 

ガソリンタンクに多く燃料が戻る状況について

インジェクターパイプの冷却の効果があると考えていました。

ここが高熱になると噴射前のガソリンが

沸騰気化するパーコレーションが発生しますが、

冷却でその抑止ができると考えていたのですが、

逆にインジェクターパイプからの熱でガソリンの温度が上がり、

ガソリンの容積が膨張し、噴射された燃料量が

実質的に減ってしまうリスクが増大します。

いずれにしてもモータースポーツ系の連続走行の際の話で、

日常的な走行では、影響は小さいため、

ポンプの吐出量が少し大きくなるくらいであれば

そのまま走行可能で、

価格の安いニスモ製の選択にはメリットがありますが、

ポンプの吐出量が激しく大きい性能の製品の場合では、

レギュレーターの通過可能な容量を超え、

水圧が上がった水道と同じで

予定以上の燃料がエンジンに届く事になります。

 

ですが、

燃料ポンプの性能が大幅に下がってしまうと

フューエルレギュレーターが全閉の状態でも

加給圧に燃圧が負け、必要な燃料の噴射ができなくなってしまう現象も発生し、

気づかずにそのまま走行してしまう事例も少なくありません。

 

(続きます)

連休

お久しぶりです。

なんと

5日間も休んでしまいました。

 

事務作業、ピット作業

常連さんの車輛トラブルでの積載車での搬送など

働いていた時間も少しはあったかも知れませんが、

仕事しているフリが得意なもので・・・。

 

所用での自動車移動では、

道路の混み具合が半端なかったです。

長い渋滞の後方についてしまったので

得意の裏道への回避を試みたものの、

もっとすごい大渋滞。

逆に遅くなったかも知れません。

 

コロナの全盛期、

「移動=悪」の風潮が日本中に蔓延し、

都心から地方へ里帰りした家に「非常識」の貼り紙がされたあの頃、

高速道路に渋滞という光景はありませんでしたが

当時から貯められたエネルギーが

今、放出されている感じです。

 

これは・・・

家から外に出ない方が良いかも・・・・。

長男はアクティブに単独活動し、

生涯初の80cm超のスズキを釣りあげ

テンション爆上がり状態、

次男はネットでプログラムの勉強をしているらしく

どこかへの移動のリクエストも無く、

放置状態の自分は、

めちゃくちゃ睡眠時間ばかりが増えていました。

 

これほど何も考えず、

自由な時間の記憶がこの最近では皆無で、

少しは望んでいたのかも知れないこのような環境に、

これが長く続いたら退化してしまう危惧を感じました。

社会復帰ができなくなってしまいそうです・・・。

 

間もなく映画が始まる「ミステリと言う勿れ」(広島版)

ドラマの中での言葉

「悪い記憶というのは、脳に負担をかけると同時に活性化させる刺激にもなる」

日々、悪い事ばかり起こってるわけではないですが、

あれこれと考え悩み試行錯誤する時間で、

自分は自分を維持しているのだと改めて思いました。

 

脳科学者の茂木健一郎さんのテレビでの話。

偉い人が新幹線で販売員さんからお弁当などの購入を

すべて付き人にやらせている光景を見て

「かわいそうに。あれでは脳が退化してしまう。」

と・・・心配したそうですが、

なるほどなぁ・・と実感します。

 

WHOが新型コロナの危険性の低下を発表する中、

ファイザーがワクチンのCMをしています。

行列だったワクチン重要も

今では賞味期限切れで焦っている感があるのかも知れません。

 

雨がすごいです。

世間では明日と明後日まで連休なのに

もったいない・・・・。

 

自分は、社会復帰にがんばります。

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