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サーキュレーター

車輛保管用のガレージに

最近はほとんど使っていないサーキュレーターを発見しました。

これには、ちょっとした思い出があります。

購入したのは10年以上前、

旧店舗でがんばっていた頃です。

 

暑い暑い夏の日

店内用のエアコンが突然停止しました。

前面がガラスの店舗のため、

まさに温室状態。

真夏なのに外に出た方が涼しい状態になりました。

しかし、考えてみると故障は突然ではなく、

その半年くらい前から兆候はありました。

電気代が顕著に高騰していたのです。

月額4万円くらいだった200Vの電気料金、

エアコンの他に

コンプレッサー、リフト、タイヤチェンジャー、ホイルバランサーなどが

200Vの対象ですが、

電力消費の最強はエアコンと思われます。

電気代月額は、5万円、6万円と上がり、

「気温が上がっているからかなぁ・・・・」と思っていると

ついには9万円の明細書が届きました。

さらに、冷房の効きが明らかに悪く

作動音が大きい事にも気がつきました。

 

そして、停止。

 

じっとしていると汗が滝のように流れ

じっとしているのに喉が渇く状態。

危険でした。

命に関わると思いました。

エアコンとは、

涼風を得るための機械では無く、

生命維持装置だったと気がついた瞬間です。

 

エヴァンゲリオンでの碇と冬月の会話、

「いかなる生命の存在も許さない死の世界南極」

「いや、地獄と言うべきかな・・・」

「だが我々人類はここに立っている。生物として生きたままだ。」

「科学の力で守られているからな。」

「科学は人の力だよ」

「その傲慢が・・・・」

あの一節を思い出しました。

 

エアコン(生命維持装置)が壊れ

灼熱の空間になった店舗でしたが、

すでに20年以上使用されたエアコンは修理が難しく

新品対応が無難との専門家さんからの回答で、

早速、注文したのですが、

施工完了まで1週間くらいかかるらしく

「焼石に水」かも知れませんが

店内用の扇風機購入のためエディオンに走りました。

必要なのは「涼風」ではなく「強風」!

できるだけ風量の多いタイプ

微調整など必要ありません。

そして、すぐに視界に入ったのは

↑コレです。

もう一つ、

ファンが一つのタイプがあり

並んで展示された二つには「展示現品処分」の文字がありました。

 

最高のシチュエーション!

扇風機ではなくサーキュレーターですが

風が強ければ良いのです。

即買いしようと思いました。

しかし、その二つの展示現品の前には家族が集まり協議中で

両親と子供二人の4人、

お父さんは「お父さんの威厳」感が強く、

そんな彼らの前からどちらか一つでも持ち去るなど

できるわけがありません。

遠くから静かに見ていました。

二つとも購入されたら違う何かを探し、

一つだけ購入だったら残った一つを買う予定でしたが、

しばらくすると彼らは

他の扇風機の展示スペースに移動してしまいました。

 

「あれ?買わないの?」

 

ラッキーです。

すぐに二つを左右の手で持ち、

レジへ運びました。

 

「梱包は必要ですか?」

 

レジで言われましたが、

持ち帰ってカウンターの上に置いて

コンセントを接続するだけです。

 

「このままで大丈夫です。」

 

支払い後、店から出たタイミングで

先ほどのレジのあたりから声が聞こえました。

 

「あのサーキュレーターはもう無いのか?!」

 

・・・・

他の製品も見て決めるつもりだったのでしょうか・・・・

やっぱりアレにしようで、

戻ってみたら無い状態・・・・。

 

これを見ると

あの光景を思い出します。

その後、どうなったのか・・・・。

 

ああ・・・

懐かしい・・・・。

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