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月別アーカイブ: 2024年12月

日産部品の高騰

日産の部品の一部が激しく高騰しています。

9万円のクラッチペダルが66万円とか・・・。

価格変更の一覧をざっと見てみると

使用頻度が低い部品名が多いみたいです。

 

RB26DETTで多い事例、

6連スロットル部のガスケットの吹き抜けです。

純正は紙ガスケットのため、

長期使用での経年劣化で硬化した後に割れ、

ブースト圧で部分的に外側に吹き飛び

↑ガスケットの無い箇所が通路のようになってしまいます。

アイドリング時でのの負圧では空気を吸い、

そのシリンダーだけ空燃比が高く(空気が薄い状態です)

程度によっては燃焼不能に至り

インプレッサなどのボクサーエンジン音が発生する事もあります。

ドドドドドド・・・の排気音です。

インプレッサでの「ドドド」は、

水平対向エンジンでのタービンが右側に寄っているため

エキマニの集合部までの距離が異なる事で発生する不整脈の正常音ですが

(「不整脈の正常」ってなんだ・・・?!)

RB26DETTでは、一気筒が不完全による異常音です。

スムーズさは失われ燃費は悪化し、

とても不愉快な状態になります。

この状態では、アイドリング中に

可燃物であるパーツクリーナーをスロットル周辺に吹き付けると

アイドリングが上がりガスケットの損傷は確実になる

とても野蛮な確認方法があります。

ガスケット交換には、スロットル関係はすべて取り外す工程が必要ですが

その際に見えるのがガスケット下の部品類の数々です。

そして、高い確率で始まるのがそれらの部品交換です。

目視で分かる劣化、オイル漏れ、そして錆、

↓は、それらの1つ

エンジンブロックからの冷却水関連のパイプです。

左が長期使用済み、右が新品です。

折れた事例もありますが、

先端部からの水漏れや、ホース抜けが多いです。

↑の部品の価格変遷ですが、

BCNR33、こちらの伝票上では、

(画像はBNR32です)

2018年6月  ¥2,480

2021年4月  ¥3,160

2022年10月 ¥3,220

現在       ¥6,440

 

こちらはエンジン前側、ウォーターポンプ背面

2018年6月   ¥1,580

2021年2月   ¥1,660

2021年8月   ¥1,830

2022年5月   ¥17,200

2022年10月  ¥17,500

現在        ¥17,500

 

2021年から2022年での値上がりは顕著ですが

今回の日産からの価格改定の情報での

シルビアのバッテリーブラケット。

6416053F00

それまでの¥26,600が・・・・

改定後は¥302,000・・・・

税抜きです!

 

製造工程での何らかのコスト事情の違い・・・と思ったのですが、

高騰している部品のほとんどが

消耗度と使用頻度の低い部品である事から

おそらく、

日産が売りたくない事が理由ではないでしょうか?!

売り切ってしまうと新たに作る必要があるものの

消耗度の低い部品では、

大手メーカーでありがちなコストとシステム上の事情から

「作る時は大量」であるため

売れない在庫が増え

資産が増える事での課税の問題も発生し

保管場所の費用も大きく、

しかし、生産中止にするとクレームが出たり手続も面倒・・・

そこで、考えたのが、激しく値段を上げて購入に対して壁を作り

売らない事による完売の防止、

少数での在庫の確保

これが異常な高騰な理由の予感がします。

消耗度の高い部品も価格は上がると思いますが

それは別枠の気がします。

願望が入っていますが・・・・。

カレンダー2025

来年のカレンダーができました!

と、偉そうに書いていますが、

リオマガジンのような自作ではなく

HKSのカレンダーにリオのロゴが入っただけです。

つまり・・・

恒例の表現ですが

「鬼舞辻無惨に血をもらった鬼」状態。

ご参考まで1月2月の画像です。

常連の皆さま

ご来店の際には是非、お持ち帰りくださいませ。

遠方でご来店の難しい皆さま

ご希望の方はご一報くださいませ。

発送させて頂きます。

 

よろしくお願いいたします。

ラーメンついて語る

ラーメン大好きです。

豚骨のこってり系。

分かっているんです・・・・、

カロリー、塩分、糖分の過多で

体重もコレステロールも血圧も管理しなくてはならない現状で

控えるべきなのは・・・・。

 

でも・・・

以前よりは頻度は減っているのです。

ですが、

この類の「言い訳」が始まると危険です。

太っている事を指摘された際、

「少し前はもっと太っていたけど今は少し減った・・・」は、

ダイエットに成功している架空の過程か

ほんの一瞬の努力を表現しているだけで

何の意味もない安易に使用できる説明なのです。 (自覚から)

だから、ラーメンの頻度がピークよりは下がったも当然NG、

ですが・・・

 

その日、欲望に負けて

何度か行った事のある博多ラーメンのお店に行きました。

ラーメンと餃子とミニチャーハンのセットメニューがお得で最高、

そこでのいつものオーダーです。

テーブルにあるタッチパネルでセットメニューをタッチし、

その後、メインのラーメンを選ぶのですが

ここで、「食べすぎじゃない?」と

今更の軌道修正案が浮かびました。

止めよう!

ラーメンだけにしよう!

その代わり、味玉とチャーシューのトッピングを加えよう!

餃子とミニチャーハンは中止だ!

味玉+チャーシュー<餃子+ミニチャーハン の図式です。

豚骨ラーメンに味玉とチャーシューを追加!

オーダーを確定しました。

↑参考画像です。

注文したのは、

上記のラーメンに味玉とチャーシュー追加のゴージャスバージョン。

 

「食ってんじゃん!」

と言われると、その通りですが

小さな節制をした事にして、

そして、運ばれて来たラーメン、

期待を裏切らないその美味。

ですが、少しだけ気になる事がありました。

店員さんのテーブルからの去り際

 

「・・・・・お待ちください・・・」

 

何か言っていたような・・・・。

なぜ、ラーメンを運んでの後に「お待ち・・・」?

そして数分後、

餃子とミニチャーハンが運ばれてきました。

・・・・・・

どうやら、

先のオーダーが操作ミスで残っていたみたい。

テーブルの上には、

味玉とチャーシューのトッピング追加のラーメンに

餃子とミニチャーハンセットの

最強の組み合わせが並んでいました。

 

食べました。

「出されたものは仕方がない。喰わねばもったいない」 (立喰師列伝 けつねたぬきの竜 風)

 

ところで、このラーメンですが

スープを残すのは常識でしょうか?

例えば・・・・カレーライスを頼んで

ライスを完食した後、カレーのルーを残すでしょうか?!

そんなハズはありません。

残すとしたら、お腹がいっぱいになってしまった時だけです。

大好きな番組のひとつ「孤独のグルメ」では、

超おいしそうなネギラーメンを・・・

スープをこんなに残して

「ごちそうさまでした」は違うと思うのです。

ラーメンの器の底に

「全部食べてくださってありがとうございます」

そのような文字を見た事がありますが、

がんばって作ったスープを残されてしまう

料理人の苦悩と

完食するお客様への感謝の二つを感じました。

 

 

FPCM(Fuel Pump Control Module)オリジナル6

11.プログラムの適正化による半導体類の発熱の抑制

↑純正FPCMの電気的制御を

オシロスコープによって視覚化した波形です。

一番下のグラフは、

燃料ポンプの回転数のコントロールのためのパルス信号です。

「サメの背びれ」か「ノコギリの刃」のような形状ですが、

このような波形はFETに負担を与えます。

斜めの波形は、スイッチが入る前の待ち時間が長くなってしまい

その間の通電によって無駄な発熱量が増加します。

波形を↓のようにマイコン制御する事で、

FETの発熱を抑制できます。

電子基板では、通電効率、耐久性、熱対策はとても重要です。

プリント配線は通電だけでなく放熱の効果も大きく

発熱の高い半導体チップ取り付け位置

放熱ダクトの設置など複数の設計対策で総合性能が向上します。

 

12.逆起電力への対策

電気の流れで作られた磁力で動力を得るモーターのような回路では

通電オフ時に逆方向への電流が発生します。

モーターやソレノイドのような磁力を利用するオンオフの機器を

電気的には誘導性負荷駆動回路、

発生する逆向きの電流を逆起電力と呼びますが、

これらも電子回路に大きな負担を与えます。

そのため、絶縁ゲートドライバーという回路で、

ゲート端子に電圧をかけ駆動制御を行っています。

FETと同様にそれらの回路も発熱のリスクがありますが、

これらにも基板への取り付け位置やプリント配線、

ダクトの設置で熱対策を行っています。

ニスモポンプなどの純正よりも大容量の燃料ポンプでは

純正よりも逆起電力も大きくなりますが、

逆向きの電気はプラス側に戻す充電の原理と同じ方法で

負荷対策と電気ロス対策も行っています。

 

13.多層基板、肉厚のプリント配線の使用による積極的な放熱の実施

iPhoneなど、最近では一般的になりつつあるのが多層基板です。

従来の基板は一枚の表裏を使用するため

電子部品の設置や配線の通路などのスペース的な制約が発生し、

「交差点十」のようなクロスする回路はショートしますのでNGです。

近接するプリント配線の幅での制約で、

大きな電流量では無理が発生するケースもあります。

しかし、多層であれば都会の地下鉄や地下街のように

交通量の多いところでは上下で通路が並行した構造による対策も可能です。

空きスペースにプリント配線を広げて放熱用ヒートシンクにもできます。

↑基板の一部のX線撮影画像です。

 

使用する電子部品の選別にも大切です。

高耐熱、長寿命の高分子固体コンデンサーを

制御信号には耐ノイズ性を向上させるための絶縁回路では、

耐久性に懸念のあるディップスイッチなどは排除し

スイッチ系はデッドマンスイッチや

一時的な制御によるリレー回路以外では

半導体によるプログラム制御での接点レス構造を採用し、

プリント配線も肉厚で品質の高いタイプを使用しています。

 

14.環境温度検知用センサー

基板に温度検知のためのサーミスターを設置し、

一定温度超過でバイパスリレー100%直結になっています。

基板本体の発熱や外的な加熱に対応し、

高温で制御が難しい非常事態でも

エンジンを停止させないシステムです。

 

15.カプラー部の新型化

最後まで懸案だったのが純正カプラーとの接合部です。

純正と形状を同じにすれば装着には便利ですが、

これまでのFPCMにでの作業時、

黒く焦げているカプラーを何度も目視しているため、

純正では容量不足になる使用環境を懸念し、

大電流タイプの大きな2ピンカプラと

小さな信号用の4ピンカプラの2系列に分け

高性能化とコストダウンを行いました。

 

R’sミーティングで展示の基板です↓

数値変更が可能なプロトタイプ、

この初期型でのテストで量産型の数値が決まりました。

そして、販売用の基板(量産型)です。

 

 

FPCMのオリジナルと販売用の製品では、

ガンダムとジムのような性能差はないですが、

操縦はどちらもアムロ・レイです。

 

価格は税別¥65,000です。

おかげ様で初期分は完売しました。

現在、追加分を最先端の技術で鋭意製作中であります。

常連のお医者さんのお話では、

肝臓を「沈黙の臓器」と言うそうです。

不調に至ってもぎりぎりまで痛みが無く、

気がついた時には重篤な症状に至っている事が多く大切な臓器。

密かに壊れ、エンジンにダメージやストップを発生させる

このFPCMは

なんだかそれに似ている気がします。

すべてのFPCMの事前交換は、

特に年月の経過したBNR32では安全と思われます。

 

お問い合わせは、リオの大西までご連絡ください。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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